綺麗な肌をキープするために不可欠な『日焼け対策』。
とはいえ、「うっかり日焼けしちゃった!シミになったらどうしよう…」なんてこともありますよね。
そこでここでは、日焼け後の対策&アフターケアを徹底解説!
- 日焼け後すぐにすべき対策
- シミを防ぐスキンケア
- 体の中から美白できる食べ物
…などを、わかりやすくご紹介します。きちんと対策して、シミや赤みのないお肌を保ちましょう!
小野
Outline
1.日焼け後の対策、まずすべきなのは?
そもそも「日焼け」とは、紫外線による肌へのダメージで起こるもの。
シミの原因にもなるので、早めに対策しましょう!
小野
赤くヒリヒリする日焼けは「炎症」
肌が赤くなる日焼けは、紫外線で皮膚に炎症が起こっている状態です。
放置せずにしっかりケアしましょう!
日焼け後の対策
①まずは冷やす
赤くヒリヒリとした炎症が見られる日焼けの場合、まずは冷やすことが大切!
日焼けによる炎症は日焼け後8時間から24時間でピークとなり、数時間続くのが特徴です。
「日焼けをしすぎた!」と思ったら、なるべく早く冷水タオルなどで冷やして、炎症とほてりを鎮めてあげましょう。
・他の人と比べて日焼けが著しい
・皮膚が腫れあがっている
・水ぶくれが見られる
…といったときは、我慢せず皮膚科を受診してくださいね。
日焼け後の対策
②炎症を抑える&保湿のスキンケア
日焼け直後の肌は敏感になっているため、スキンケアにもちょっとした工夫が必要です。
「炎症を抑える」スキンケア
冷やすことで肌が落ちついてきたら、炎症を抑える「抗炎症成分」が含まれた化粧品を使うのがおすすめです。
ほてりや赤み・ヒリヒリ感が治まるまでは肌に刺激を与えないようにして、本格的なお手入れは避けましょう。
・アラントイン
・グリチルリチン酸ジカリウム
・ヨクイニン
…などが抗炎症成分です。
成分表示欄をチェックしながら、抗炎症成分の化粧品を選んでみてくださいね。
炎症が治まったら、「保湿」のスキンケア
炎症が落ちついてきたら、水分・油分を補うケアを取り入れていきます。
日焼け後の肌は水分が不足しているので、保湿力の高い化粧水で、潤いをたっぷりチャージします。
その後ワセリンや保湿成分配合の乳液・クリームで、水分を逃さないようフタをしてあげてくださいね。
・ヒアルロン酸
・セラミド
…といった保湿成分がおすすめ。特にセラミドは、肌を守るバリア機能に必須の成分です!
▶おすすめの保湿アイテムはこちらの別記事で解説!
日焼け後の対策
③日焼け対策を行う
スキンケアと同時に心がけたいのが、日焼け対策!
これ以上日焼けしないようUV対策を徹底して、紫外線から肌をガードしましょう。
▶UV対策の例
- 日焼け止めを塗る
- 帽子をかぶる
- 日傘を使う
- 衣服で肌を覆う
- サングラスをかける
たとえ曇りの日でも、紫外線対策を怠るのはNG。
うす曇りの日でも紫外線は80%以上降り注いでいるため、外出時には忘れずUV対策をしてくださいね。
日焼け止めは、使用する場面や紫外線の強さに応じて使い分けるのがおすすめです。
▶日常使い(散歩など)
…SPF10~20/PA+~++
▶屋外での軽いレジャー
…SPF20~30/PA+~+++
▶山や海でのレジャー
…SPF30~50+/PA++~++++
上記を参考に適切な日焼け止めを選び、2〜3時間おきに塗り直すことを心がけましょう◎
2.日焼けが落ち着いたら美白&シミのケア
普段のスキンケアができる肌状態に戻ったら、次はシミ対策をおこなっていきましょう!
小野
シミ対策を行う際も、前章での保湿対策は継続して行いましょう!保湿は様々なトラブルを防いでくれますよ。
日焼けが落ち着いてきたあとのケア
①美白化粧品でケア
日焼けによるシミを予防するには、「美白有効成分」配合のアイテムがおすすめです。
▶ビタミンC誘導体
…メラニン色素を還元する
▶アルブチン
…メラニンを生成する酵素を阻害する
▶m-トラネキサム酸
…メラニンの生成指令を止める
こうした有効成分が含まれる化粧水や美容液、クリームでシミを対策しましょう!
▶おすすめのシミ対策化粧品はこちらの記事で詳しく解説!
日焼けが落ち着いてきたあとのケア
②美白にいい食べ物で栄養摂取
シミの原因となるメラニンを排出するには、バランスのよい食生活も重要です。
日焼けによるシミが気になるときには、次の栄養素を含む食材を積極的に摂りましょう。
栄養素と働き | 食材の例 |
---|---|
▶ビタミンC …メラニン色素の沈着防止 |
・ブロッコリー ・赤ピーマン ・キウイなど |
▶ビタミンB1・B2 …皮膚の新陳代謝の促進など |
・豚肉 ・レバー ・うなぎなど |
▶ビタミンE …皮膚の血行改善など |
・アーモンド ・アボカド ・ゴマなど |
食材で摂るのが難しそうなときは、サプリメント(栄養補助食品)を活用するのもおすすめ。
体の外側だけでなく内側からも日焼けを対策していきましょう!
▶美白の食べ物やレシピはこちらの別記事で詳しく解説!
食事と同じく「睡眠」も重要!
肌のターンオーバーを正常に保つには、食事以外にも「正しい生活習慣」が必要不可欠です。
なかでも睡眠は、肌のターンオーバーを促進する「成長ホルモン」が分泌される大切な時間。毎日しっかり眠るように心がけましょう!
小野
しっかり熟睡するために、
・夜は照明を落とす
・寝る前にスマホを触らない
…などを心がけてみましょう!
日焼け後のケアについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
- まずはヒリヒリと焼けた部分を冷やす
- 日焼けの状態を見つつ保湿・炎症のケア
- 落ち着いてきたら美白ケア
…という流れで対策してくださいね。
最後に、日焼け後のケアについて気になる疑問を解消していきます!
3.こんな時はどうしたらいい?
日焼け後のアフターケアQ&A
最後に、日焼けの対策に関して気になる疑問をまとめて解説します!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q:日焼けした肌の上に日焼け止めを塗ってもいいの?
小野
A:肌が炎症を起こしているときはNG!
日焼け止めを塗るとしみるほどの炎症が見られるときには、強い刺激を与える日焼け止めは避け、外出を控えるのがベターです。
炎症がおさまったら、敏感肌向けの日焼け止めを選ぶなど、肌の様子を見ながら使うようにしてください。
Q:日焼けしたすぐ後に美白パックしてもいい?
小野
A:赤みや腫れなどの異常がなければOK!
日焼けによる赤みや腫れが見られるときに美白パックをすると、ものによっては美白成分が肌への刺激になることも。
まずは敏感肌向けアイテムなどで保湿対策に力を入れ、炎症がおさまった後に美白対策に移るのがコツです。
Q:しっかり対策してるのに日焼けした!なんで?
小野
A:生活習慣が原因かもしれません。
万全に日焼け対策しているつもりでも、つい見落としがちなのが「毎日の生活習慣」。
ターンオーバー(お肌の生まれ変わり)の周期が乱れていると、お肌の調子を良い状態に保つことはできません。
- バランスのよい食事
- 規則正しい睡眠
- 適度な運動、入浴
…といったことを意識し、身体の内側からのケアも意識しましょう。
紫外線はシワの原因でもあるので、日焼け後の対策や生活習慣の見直しは、エイジングケアにもつながりますよ!
▶さらに詳しくはこちらの記事で解説!
4.まとめ
うっかり日焼けした後の対策法や、シミ予防のケアについてご紹介しました。
日焼け後でも、ある程度は赤みやヒリヒリを抑えられるものの、将来のシミを防ぐためには、事前の紫外線対策が何より重要です。
これからの外出は、万全な日焼け対策をして、綺麗な肌をキープしていきましょう!
・「日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト」主婦の友社,2016年
・「日本化粧品検定 1級対策テキスト」主婦の友社,2016年
・「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年