シミや日焼けを引き起こす紫外線が、シワ・たるみの原因にもなるのをご存知でしょうか?

この記事では、紫外線と老化の関係や、正しいUV対策方法について解説!

  • どうして紫外線でシワができるの?
  • どんなUVケアをすべき?
  • 日焼けしたら何をすればいい?

…といった気になる疑問もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ
hadato編集部
小野

この記事のライター:

小野 りさ

hadato編集部の美容ライター/コスメコンシェルジュ

好物はお酒と明太子。

※本記事の「エイジングケア」は年齢に応じたお手入れ、「美白」は日焼けによるシミ・そばかすを防ぐこと、「浸透」とは角質層までをいいます。

1.紫外線でシワが増える?

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ

肌に影響を及ぼす紫外線には2種類あり、それぞれ「UV-A」「UV-B」と呼ばれています

このうち、UV-Aがハリや弾力をつくる組織にダメージを与えてシワやたるみを引き起こします

また、UV-Bは肌表面にダメージを与え、シミや炎症・日焼けを引き起こします

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ

エイジングサインには様々な原因がありますが、シミ・シワの原因の80%はこの紫外線による老化(=光老化)とされています。

紫外線から肌を守ることが、この先のきれいなお肌を守ることに繋がりますよ!

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ
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ちなみに…
シワ・シミの他の原因は?


加齢、肌の乾燥、不規則な生活習慣・食習慣、ターンオーバーの乱れなどがあります。

 

UVケアに加えて、こうした他の要因も含めた総合的なエイジングケアをしていきましょう!

2.紫外線から肌を守るUVケア

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ

紫外線は、曇りの日や雨の日でも一年中降り注いでいます。ここからは、そんな紫外線から肌を守るUVケア方法を見ていきましょう!

肌を守るUVケア①
自分に合った日焼け止めを選ぶ

日焼け止めにはPA値とSPF値があり、それぞれUV-AとUV-Bに対するケア効果があります。

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ

UVケアの第一歩として、まずは自分のライフスタイルに合ったSPF/PA値の日焼け止めを選びましょう。

【用途別】PA/SPF値の目安

通勤、通学などの日常生活には…
 PA++~+++/SPF10~30


長時間の外出や屋外レジャーには…
 PA+++~++++/SPF30~50+

この数値は高くなるほど肌への負担も増えるため、用途にあったものをきちんと選ぶのがおすすめですよ。

効果的な使い方

日焼け止めは「お出かけ前に塗る」だけでなく、こまめに塗り直す・UVケア化粧品を併用するとさらに効果的です。

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ

メイクの上から塗り直せない場合は、スプレータイプの日焼け止めを使うなどして工夫してみましょう!

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紫外線ケアは365日必要!


快晴の日の紫外線量を100%としたときに、くもりの日では約60%、雨の日でも約30%の紫外線が降り注いでいます

 

どんな季節・天気の日であっても、UVケアを欠かさないことが大切です!

 

参考:気象庁

肌を守るUVケア②
UVケアアイテムを活用する

日焼け止め以外のUVケアアイテムを活用するのもおすすめです。

おすすめのUVケア

ストールやカーディガンを羽織る
日傘や帽子の着用
サングラスをつける

どれも重要ですが、中でも意外と大切なのがサングラス

というのも目に紫外線が入ると、脳が「紫外線から身を守らないと!」と判断してメラニンを作ってしまうため。
目から入る光を防ぐことが、お肌の日焼け防止にもつながりますよ。

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室内でも油断大敵!


UV-Aは窓ガラスを通過して降り注ぎます。UV防止カーテンやUV防止フィルムを貼るのも対策になりますよ。

3.日焼けしてしまったときは?

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ

日焼けしてしまったら、念入りなスキンケアでお肌をいたわりましょう大切なのは、保湿・美白・ハリ対策です。

高保湿化粧品でお肌を潤すと、次のような効果があります。

  • 肌を守る「バリア機能」が保たれる
  • 肌のターンオーバーが正常に働く

また美白化粧品を使用してメラニンの生成を抑えたり、ハリ成分配合のエイジングケア化粧品でお肌のハリツヤを補うのもおすすめですよ。

おすすめの美容成分

乾燥におすすめの高保湿成分

・セラミド

・ヒアルロン酸

・コラーゲン など


シミ予防におすすめの美白有効成分

・ビタミンC誘導体

・トラネキサム酸

・コウジ酸 など


エイジングケアにおすすめのハリ成分

・ビタミンC誘導体

・レチノール

・ナイアシンアミド など

こうした成分が配合されている化粧品で、日焼け後の肌をいたわってあげてくださいね。

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つける時は優しくハンドプレス


日焼けしたお肌は軽い炎症を起こしている状態。スキンケアするときも、なるべく優しく手でなじませるのが◎。

 

ヒリヒリして何もつけられないとき

・敏感肌向け化粧品

・白色ワセリン

…などを使って様子を見つつ、皮膚科の受診も検討しましょう。

さらに詳しい日焼け後の対策は別記事で解説
 

4.まとめ

紫外線はさまざまなエイジングサインの原因になります。

雨や曇りの日であってもUVケアを忘れずに行い、未来のお肌をしっかり守りましょう! 

紫外線でシワができる?光老化のあれこれ
hadato編集部
小野

この記事のライター:

小野 りさ

hadato編集部の美容ライター/コスメコンシェルジュ

好物はお酒と明太子。 


▼参考文献:

気象庁ホームページ

・宮本久喜蔵(2017)「長期皮膚老化調査から得られた皮膚の光老化の特徴および老化防御対策について」日本香粧品学会誌,41 巻 3 号 p. 188-195

・みらい検討委員会「紫外線によるシミ・シワ(光老化: ひかりろうか)を防ぐために知っておくべきこと」日本香粧品学会誌,2017 年 41 巻 3 号 p. 244-245

・芋川 玄爾「光老化によるシワの形成機序とその予防」Skin Cancer,2003 年 18 巻 2 号 p. 157-164

・松江 浩二「サンスクリーン製品によるシワの予防」日本香粧品学会誌,2013 年 37 巻 2 号 p. 116-119

・宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 編「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年
・朝田康夫 監修「美容皮膚科学事典」中央書院,2014