化粧品を変えてもお肌の調子が上がらない…。それは間違ったスキンケアをしているからかもしれません。
そこでhadato編集部がやりがちなNGケア&正しいケアをわかりやすくご紹介。
スキンケアのコツを掴んで、さらにお肌の美しさを引き出しましょう!
小野
※本記事内のエイジングケアとは年齢に応じたお手入れのこと、浸透とは角質層までをいいます。
1.間違ったスキンケア【基本のケア編】
まずは毎日行う、クレンジング・洗顔・保湿といった「基本のケア」から確認していきましょう。
自分がうっかり間違ったスキンケアをしていないかチェックしてみてくださいね!
間違ったスキンケア①:
ゴシゴシ擦るクレンジング
メイクをしっかり落としたくてゴシゴシ擦っていませんか?
摩擦ダメージはお肌を傷め、乾燥やエイジングサインを悪化させてしまいますよ。
◎優しくなじませてメイクオフ
◎拭き取るタイプはなるべく避ける
小野
「乳化」も忘れずに
オイル入りのクレンジングは、水で「乳化」して洗い流すのが一般的です。
▼乳化の方法
①クレンジングをメイクとなじませる
②手に水をつけて顔を何度かなでる(=乳化)
③よく洗い流す
間違ったスキンケア②:
洗顔のお湯が熱すぎる
実は、お顔の皮膚にとって40℃を超えるお湯は熱すぎます…!
お肌に必要な皮脂・うるおいまで流れるため、乾燥しやすくなってしまうんです。
◎38℃のぬるま湯で洗顔する
小野
冷水での洗顔も避ける
冷水ならお肌は乾燥しませんが、皮脂が固まったり毛穴が閉じたりして汚れが残ることも。できればぬるま湯にしましょう。
間違ったスキンケア③:
洗顔料の泡立てが足りない
クレンジング同様、手で顔をこする摩擦ダメージは乾燥・シワ・シミに繋がります。
しっかりレモン1個分ほど泡立てて、泡をころがすように優しく洗ってみてくださいね。
◎レモン1個分ほど泡立てる
◎顔を擦らないよう優しく
ちなみに、レモン1個分の泡はこれくらい。100円ショップなどで買える泡立てネットを使うと簡単ですよ!
▲泡立ての目安はこれくらい
間違ったスキンケア④:
1回の使用量が少ない
化粧水も乳液も、決められた1回分の量(適量)を使ってはじめてスキンケア効果を発揮します。
適量はメーカーごとに異なりますが、だいたい化粧水は500円玉大・乳液は100円玉大が目安。たっぷりめを意識しましょう。
◎各アイテムの適量を使う
◎少ないよりはたっぷりを意識
さらっとしたテクスチャーだとこぼれやすいため、2~3回に分けてつけると良いですね。
▲左が化粧水500円玉大、右が乳液100円玉大
間違ったスキンケア⑤:
お肌を強くパッティング
化粧水は叩き込む!というスキンケア法は百害あって一利なし。
手でもコットンでも、お肌を叩かずハンドプレスで優しく押し込むイメージでつけるのがおすすめですよ。
◎優しく押し込むイメージで
◎ハンドプレスで浸透させる
小野
コットンは上級者向け
ムラなくつく点で優秀なコットンですが、慣れていないと線維でお肌を擦ってダメージに。
初心者さんはテクニック不要の手がおすすめです。
ここまで基本のスキンケアをご紹介しました。もし余裕があれば次のスペシャルケアでもひと工夫してみましょう!
2.間違ったスキンケア【スペシャルケア編】
基本のスキンケアはできていてもスペシャルケアが間違っていることも。
もう1歩美肌に近づくために、こちらもしっかりチェックしていきましょう。
間違ったスペシャルケア①:
日焼け止めは夏だけ使う
もっとも日差しが強いのは夏場ですが、基本的に1年中紫外線は降り注いでいます。
シミ予防やエイジングケアを考えるとせめて5~9月の間、もし可能なら365日UV対策を徹底したいですね。
◎紫外線の強い5~9月は塗る
◎できれば365日UV対策
小野
紫外線がお肌に与える影響は、こちらの別記事で解説していますよ。
紫外線の影響を見る:
間違ったスペシャルケア②:
フェイスパックを長時間つける
市販のフェイスパックは、10~15分ほど密着させるよう記載されていることがほとんど。
それ以上つけても保湿効果は変わらないばかりか、逆にお肌のうるおいが蒸発する可能性があります。
◎パックは10~15分が目安
小野
最後に乳液・クリームを重ねる
パックで水分をたっぷり与えたら、その潤いをキープできるよう乳液・クリームを上から重ねてくださいね。
間違ったスペシャルケア③:
角栓を指で押し出す、ニキビを潰す
つい触りたくなる毛穴の角栓・大人ニキビですが、自分で押し出したり潰したりすると悪化します。
- 角栓➡酵素洗顔やピーリング
- ニキビ➡抗炎症・殺菌効果のある医薬部外品
…が、それぞれの正しいセルフケア方法ですよ。
◎角栓には酵素洗顔・ピーリング
◎ニキビには「医薬部外品」の化粧品
小野
ピーリング、酵素洗顔はやりすぎない
ピーリングや酵素洗顔はやりすぎると皮膚が薄くなり乾燥します。週1~2回程度にしてくださいね。
3.まとめ
間違ったケア方法をご紹介しましたが、心当たりはありましたか?
毎日行うスキンケアだからこそ、1つ1つポイントを抑えて美肌に繋げていきましょう!
▼参考文献一覧
・日本化粧品技術者会
・Masamitsu Ichihashi, Masayuki Yagi, Keitaro Nomoto, Yoshikazu Yonei(2011)「Glycation stress and photo-aging in skin.」Anti-Aging Medicine 8(4): 23-29, 2011.
・南野 美紀(2018)「化粧品の種類と使い方—スキンケア化粧品—」日本香粧品学会誌,42巻 2号 p.109-124
・佐藤 千尋(2013)「水性洗顔料の使用方法と肌への影響~肌にやさしい理想的な泡による洗顔について~」日本化粧品技術者会誌,47巻 2号 p.93-99
・みらい検討委員会(2017)「紫外線によるシミ・シワ(光老化:ひかりろうか)を防ぐために知っておくべきこと―太陽の恵みをたっぷり享受し,紫外線の害に泣かないために―」日本香粧品学会誌, 41巻 3号 p.244-245
・鈴木一成 監修「化粧品成分用語事典2012」中央書院,2012年
・宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 編「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年
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