化粧水を使ってピリピリしたり、赤みやかぶれを感じたり…なんてことありませんか?
このまま使っていいのか、すぐ切り替えたほうが良いのか、対処がわからなくて不安になりますよね。
そこでここでは、化粧水が合わなかったときの対処方法を分かりやすくご紹介します。
余ってしまった化粧水の再利用方法などもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
小野
Outline
1.化粧水が合わないときはどんな状態になる?
化粧水を使っていて、
- 赤み
- ヒリヒリとした痛み
- かぶれ、かゆみ
- ニキビ
- 乾燥や皮むけ
これらの変化が表れた場合、何らかの原因でお肌が荒れている状態。
では化粧水が合わないと感じた場合、なにをしたらいいのでしょうか?
2.化粧水が合わないとき、どうしたらいい?
ピリピリやかぶれ・ニキビなどの異常にも個人差があります。
どんな状態でも、荒れが気になるときは早めに皮膚科を受診するのがベスト。
ただ、予定が重なってなかなか病院に行けないときは、自分の肌荒れタイプに合わせて対処してみましょう。
新しいアイテムをつけてすぐかゆみや痛みを感じた。
新しいアイテムを使い始めて、1週間ほどたってからニキビや荒れを感じるようになった。
しばらく使っているスキンケアなのに、いきなりニキビや荒れを感じるようになった。
それぞれ対処法を見ていきましょう!
Aタイプ:
すぐ赤みやかゆみを感じた場合
新しいアイテムをつけて、すぐかゆみや痛みを感じた。
この場合はアレルギーや敏感肌などの可能性が高く、アイテムがお肌に合っていないと考えられます。
対処法は?
赤みやヒリヒリを感じたスキンケアを水で洗い流してから、白色ワセリンなどですばやく保湿。
その後、なるべく早く別のアイテムに切り替えましょう。
敏感肌向けや低刺激性のものがおすすめ。
選べない場合は白色ワセリンを。
また、肌荒れが落ち着かない場合は時間をみつけて皮膚科を受診するのがおすすめです。
Bタイプ:
使い始めから少し経って荒れた場合
新しいアイテムを使い始めて、1週間ほどたってからニキビや荒れを感じるようになった。
この場合は、以下のいずれかの可能性があります。
- アレルギー反応などで荒れた
- 一時的に肌の調子が乱れて荒れた
(生理やストレス、生活習慣の乱れなど)
対処法は?
まずは一度使用をやめて、白色ワセリンや敏感肌向けのアイテムで保湿しましょう。
その間に、荒れを感じたアイテムでパッチテスト。
反応が出たらアイテムの使用をやめ、何もなければ肌が落ち着いたころに使用を再開してみましょう。
簡易パッチテストのやり方:
①化粧水を絆創膏につける
②二の腕の内側に貼る
③24時間後にはがす
※水にぬらさないよう気を付ける
結果:
→赤み・かぶれがなければ使用OK
→異常があれば皮膚科を受診
再度使用してまた荒れる場合は、そのアイテムの使用を諦めて低刺激性アイテムに切り替えましょう。
▼3章「自分に合う化粧水の選び方」を見る
(パッチテストの方法もこちらで解説!)
Cタイプ:
いつものケアでいきなり肌荒れした場合
しばらく使っているスキンケアアイテムなのに、いきなりニキビや荒れを感じるようになった。
アレルギーの可能性は少なく、一時的に肌の調子が乱れている可能性が高いです。
- 生理前のホルモンバランスの乱れ
- ストレス、乱れた生活習慣
- 間違ったスキンケア
…といった原因で肌の調子は悪化するので、心当たりがあれば見直してみましょうね。
対処法は?
まずは一度使用をやめて、白色ワセリンや敏感肌向けのアイテムで保湿。
その間に、荒れたアイテムでパッチテストをしてみましょう。
反応が出たらアイテムの使用をやめ、何もなければ肌が落ち着いたころに使用を再開するのがおすすめ。
簡易パッチテストのやり方:
①化粧水を絆創膏につける
②二の腕の内側に貼る
③24時間後にはがす
※水にぬらさないよう気を付ける
結果:
→赤み・かぶれがなければ使用OK
→異常があれば皮膚科を受診
再度使用してまた荒れる場合は、そのアイテムの使用を諦めて低刺激性アイテムに切り替えましょう。
3.自分に合う化粧水の選び方
化粧水には様々な種類がありますが、心地よく使うために一番大切なのは「肌荒れしない」「きちんと保湿できる」の2つ。
ここでは、そんな自分に合っていてきちんと保湿できる化粧水の選び方をご紹介します。
化粧水以外でも使える選び方なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①低刺激性のアイテムを選ぶ
一番てっとり早い選び方が、敏感肌向けの化粧品や、低刺激性のアイテムを選ぶこと。
- 刺激になりやすい成分を非配合
- 低刺激性を臨床実験で検証している
…などを始めとした敏感肌向けの工夫がなされており、刺激が起きる可能性が低くなっています。
ドラッグストア等で選んでみたり、皮膚科で低刺激スキンケアの相談をしてみてもいいですね。
小野
本当に困ったときは?
本当に何も使えない!と困ったときは「白色ワセリン」や「プロペト」を。
多少ベタつくものの、お肌への刺激を最小限に留められますよ。
②高保湿なものを選ぶ
肌が乾燥していると、刺激から肌を守る「バリア機能」が正常に作用しなくなってしまいます。
そこで、以下のような高保湿成分を配合したアイテムを選んでみましょう。
・セラミド
・アミノ酸(NMF)
・グリセリン
・ワセリン
小野
保湿で美肌に!
高保湿アイテムで肌を潤せば、バリア機能に加えて肌のツヤ・潤いもアップできますよ。
③本使用前にパッチテストをする
気になるアイテムが見つかったら、本購入前にミニサイズやトライアルでパッチテストをしてみましょう!
簡易パッチテストのやり方:
①化粧水を絆創膏につける
②二の腕の内側に貼る
③24時間後にはがす
※水にぬらさないよう気を付ける
結果:
→赤み・かぶれがなければ使用OK!
→異常があれば皮膚科を受診。
小野
パッチテストで事前確認
お肌に合うかを事前に確かめておければ「せっかく買ったのに使えなかった…」と悔しい思いをする回数も減らせます。
化粧水の選び方まとめ
低刺激性アイテムの中から高保湿成分配合のものを選び、サンプルやトライアルを使ってパッチテスト。
肌に合うかを確かめてから本購入すれば、肌に合った荒れにくいアイテムと出会えます!
4.余った化粧水の活用法
合わない化粧水から他のアイテムに切り替えたときに悩むのが、余った化粧水の使い道ですよね。
余った化粧水の使い道で迷ったときは、以下のような活用法を試してみてくださいね。
- ボディケアに使う
…体の皮膚は顔よりも厚く、刺激に強い - 湯船に入れて入浴剤として使う
…水で薄まることにより刺激が低減。全身保湿 - アルコール配合なら、掃除用にも使える
ただ、化粧水の合わない理由がアレルギーだった場合は体に使うのもNG。事前のパッチテストなどを行ってから、要注意しつつ使いましょう!
5.まとめ
ここまででご紹介した、化粧水が合わないときの対処方法を最後にもう一度まとめました。
①新しく買った化粧水をつけて、
すぐかゆみや痛みを感じたら…
→すぐに別のアイテムへ切り替え
②1週間ほどたってから荒れを感じたら…
→パッチテストをしつつ様子見。
テストで荒れが出なければ使用再開。
③しばらく使っている化粧水で、
突然ニキビや荒れを感じるようになったら…
→パッチテストをしつつ様子見。
テストで荒れが出なければ使用再開。
化粧水が合わないときも、慌てずに「なぜ荒れてしまったのか?」を考えてスキンケアをしてみてくださいね!
▼参考文献一覧
・日本化粧品技術者会
・南野 美紀(2018)「化粧品の種類と使い方—スキンケア化粧品—」日本香粧品学会誌,42巻 2号 p.109-124
・鈴木一成 監修「化粧品成分用語事典2012」中央書院,2012年
・宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 編「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年
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