化粧水をつけるとき、コットンを使うべきか、手でつけたほうがいいのか迷いますよね。
そこでこの記事では、「化粧水は手とコットンどっちでつけるべき?」という疑問をhadato編集部が徹底解説!
コットンのメリット・デメリットや使い方のコツ、選び方まで詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自分に合ったスキンケア方法がきっと見つかりますよ!
岸田
この記事のライター:
岸田 茉麻
スキンケアについて真剣に向き合う元美容部員。
2016年に日本化粧品検定1級を取得し、美容に関するあらゆる情報を提供しています。
1.化粧水はコットンでつける?手でつける?
化粧水を手でつけるのか、コットンでつけるのか、どちらが正解なのか気になる方も多いと思います。
実はコットンと手、いずれの方法で塗布しても30分後の保湿力は変わらないというデータがあり、保湿力の面では「どちらでもOK」という結論になります。
とはいえ「肌悩み」や「肌質」の面では、コットン向きの人・化粧水向きの人がそれぞれ異なります。
そこでまずは、コットンのメリット・デメリットを詳しくみていきましょう。
コットンでつけるメリットは?
コットンで化粧水をつける場合、次のようなメリットがあります。
- 肌全体にムラなく塗布できる
- 古い角質を取り除ける
- 手からこぼれにくい
研究でも立証されていますが、手を使用するよりもコットンで化粧水を塗布したほうが顔全体にムラなく行き渡ります。
乾燥しがちな目元、口元、小鼻などの凹凸部分にもしっかり密着できることを考えれば、均一につけられるのが大きなメリットといえますね。
岸田
乾燥肌さんにはパックが◎
コットンによるパッティング+パックを行うことで、手で塗布した場合と比べて目元の水分量がアップしたという研究結果も。
部分的な乾燥が気になる方は、パッティング+コットンパックの合わせ技で入念な保湿ケアをするのもおすすめ。
また、コットンの繊維により肌表面の古い角質を除去できる点も大きなメリット。肌の透明感を取り戻したい人には向いています。
コットンでつけるデメリットは?
一方、コットンを使用する場合でもそれなりのデメリットがあります。
- 間違った用法で肌に負担をかけることがある
- 肌の調子によって刺激を感じることもある
コットンで肌を擦るように使ったり、力加減を間違えたりすると、肌にダメージを与えてしまいます。
このダメージが蓄積すると、赤ら顔やシミの原因になることも。
敏感肌さんや肌荒れしやすい方・力加減に自信がない方は、手でつけるのがおすすめです。
岸田
使用量が増えることも
コットンが厚すぎると、化粧水や乳液を多めに使用しなければ顔全体に行き渡りません。
その結果、手でつけるよりも使用量が増えることも。
コットンでつけたほうがいい人、
手でつけたほうがいい人の違い
コットンでも手でもどちらも正解ですが、肌のコンディションや目的に合わせて方法を変えてみると良いでしょう。
・肌表面のざらつきやくすみが気になる人
・乾燥しやすい部位を入念に保湿したい人
・パックで肌の不調にアプローチしたい人
【手でつけたほうがいい人】
・ニキビや肌荒れなど肌状態が不安定な人
・刺激や摩擦による肌ダメージを減らしたい人
・化粧水を無駄なく使用したい人
化粧水を手でつけるメリットとしては、肌へのやさしさが最大のポイント。
コットンの繊維で肌を傷つけることが減るほか、手のひらの熱が肌に伝わり、血行がよくなりますよ。
岸田
化粧水を手でつけるときは?
化粧水を手でつけるときは、顔全体を包み込むように、やさしくハンドプレスしてなじませましょう。
2.コットンを使ったスキンケアのコツ
ここからは、コットンの正しい使い方や、コットンを応用したスペシャルケアについてご紹介します。
コツ①:化粧水をたっぷり染み込ませる
まずは、化粧水をたっぷり染み込ませましょう。
化粧水の量が少ないと、摩擦が起きて肌に刺激を与えてしまう可能性があります。
化粧水の推奨使用料はメーカーによってさまざまですが、コットンの裏側がひたひたになるまで含ませるのがおすすめです。
コツ②:肌の内側から外側へやさしくすべらせる
強くこすると肌の刺激となり、赤ら顔やシミにつながります。やさしい力加減で肌になじませるのを心がけましょう。
ポイントは、顔の内側から外側、下から上へとコットンをやさしくすべらせることです。
仕上げにハンドプレスをして、さらにじっくり浸透させられるとベストです!
コツ③:うるおいが行き渡ったサインを確認する
化粧水をパパッとなじませただけでは、肌に浸透したとは言えません。化粧水が肌に行き渡ったかは肌の感触で確認できます。
肌は水分を含むと、内側からひんやりとした感触になります。これが、うるおいが行き渡ったサインです。
コットンからハンドプッシュに移るタイミングで、肌がひんやりする感触を覚えておきましょう。
コツ④:
乾燥・ニキビ肌には
コットンパックでスペシャルケア
毎日のスキンケアでは保湿が物足りない人、乾燥で肌がくすんで見える人は、コットンパックで肌の水分量をアップしましょう。
コットンパックに便利なのは、割けるタイプのコットン。表面がなめらかで、やわらかい感触も肌にやさしいポイントです。
まず、コットンを2枚に割いて化粧水をひたひたに含ませます。その後、気になる部位にそのまま乗せましょう。4〜5分くらいが目安です。
コットンパックをしている最中にコットンが乾くと、肌本来の持つうるおいまで奪われてしまいます。
化粧水をひたひたに含ませてから4〜5分で切り上げるのが、コットンパックの正しいやり方です。
コツ⑤:ふきとり化粧水とコットンを使って角質ケア
肌のくすみ、ざらつきが特に気になる場合は、古い角質を分解できるふきとり用化粧水を使ってみましょう。
ザラつきの原因になる古い角質はもちろん、洗顔やクレンジングで落としきれなかった汚れも落とすことができますよ。
ふきとり化粧水を頻繁に使うと肌表面の健康な角質が傷ついたり、肌のうるおいが逃げやすくなります。
ふきとり化粧水での角質ケアは、週1回程度にとどめておきましょう。
3.知って得する!コットンQ&A
最後に、コットンを使う上でよく聞かれることをまとめてみました。
Q:肌に優しいコットンの選び方は?
岸田
A:2枚に割けるタイプの、やわらかいコットンがおすすめ。
繊維がケバケバしていない、やわらかい素材を選べば肌への刺激リスクを減らせます。
また、割けるコットンはパックとしても使用できてコスパが良くおすすめ。
毎日使うものだからこそ手に入れやすい価格のものを選んでみてくださいね。
Q:コットンの代わりにティッシュを使うのはあり?
岸田
A:おすすめできません。
ティッシュはコットンと比べてキメが荒く、肌に負担がかかりやすい点がネック。
また吸水性が高いものの、その水分を放つことができないという難点も。
場合によっては、肌の水分を逆に奪うこともあるため、ティッシュはコットンの代用品として望ましくありません。
Q:毛羽立って繊維が顔につくのが苦手。どうすればいい?
岸田
A:大抵の場合は、使い方を見直すことで解消できます。
まず、コットンをよく観察すると寸法の長い方向に繊維が流れていることがわかります。
コットンが毛羽立つのは、繊維の流れと異なる方向でコットンを使用しているからです。
毛羽立たせないためには、コットンを横長に持ち、4本の指をしっかりフィットさせると良いですよ。
Q:化粧水だけではなく、乳液や美容液まで全部コットンにしないと意味がない?
岸田
A:乳液の場合はコットンでも可。
美容液は手がおすすめです。
乳液は水分と油分がバランス良く配合されており伸びが良いため、コットン使用しても問題ありません。
顔全体にムラなく塗布できる点で、乳液とコットンは相性が良いです。
しかし、美容液は手でつけるのがおすすめ。
美容液はメーカーごとにテクスチャが大きく異なり、アイテムによってはコットンできちんと塗り伸ばせないことがあります。
美容液はスペシャルケアの側面が強いため、手の温度で美容成分の浸透をよくするなど丁寧につけたいところ。
こういった細やかなお手入れは、コットンよりも手を使う方がベター。
もちろん製品によって使い方が異なるので、化粧水や乳液以外でコットンを使用したい場合は、製品が指定・推奨する方法で試してみてくださいね。
4.まとめ
コットンは正しい使い方・選び方で、顔全体にうるおいを与えられます。
また、コットンパックのようなスペシャルケアで肌のコンディションを整えることもできます。
毎日のスキンケアで物足りなさを感じている人、またストレスや疲れで肌荒れや乾燥が気になる人は、コットンを使ったやさしいスキンケアで肌を労ってあげてくださいね。
・久留戸 真奈美, 河野 弘美, 塩原 みゆき, 池田 祐子, 竹内 直人, 林 洋雄(2011)「化粧用コットンによるパッティングのスキンケア効果」日本化粧品技術者会誌45 巻 4 号 p. 329-333
・南野 美紀(2018)「化粧品の種類と使い方—スキンケア化粧品—」(日本香粧品学会誌42 巻 2 号 p. 109-124
・中村睦子・中内茂樹(2010)「近赤外分光画像でみる化粧品の保湿効果-」光学39 巻 11 号
・霜田 道子, 阿部 恒之(1993)「化粧水の使い心地に関する心理学的研究」日本化粧品技術者会誌27 巻 1 号 p. 41-47
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