いつの間にか肌に表れるシミ。なるべく早く消したくて、ケア方法を探していませんか?
そこでここでは、シミを消す方法を多角的にご紹介。
- シミを消すための基礎知識
- シミを消すスキンケア
- シミに効果的な栄養素
- シミを上手に隠すメイク法
…といった内容をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。シミの気にならないお肌を目指しましょう!
森下
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※本記事の美白とは日焼けによるシミ・そばかすを防ぐこと(医薬部外品)メーキャップ効果で肌を白く見せること(化粧品)をいいます。
※本記事の「シミを消す」とは、メラニンの還元・排出のことを指します。
1.シミは消すことができるの?
そもそも、シミにはセルフケアで美白できるシミと、美白できないシミがあるのをご存知でしょうか?
森下
まずは、自分のシミタイプを確認してみましょう。
◆セルフケアで美白できるシミ
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◎老人性色素斑
加齢や紫外線、ターンオーバーの乱れでできるシミ |
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◎炎症性色素沈着
|
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◎肝斑(かんぱん) 両頬に左右対称にできることが多い。 |
◆セルフケアで美白できないシミ
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×そばかす
遺伝や紫外線が原因のシミ |
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×脂漏性角化症
加齢により、全身にできるイボ状のシミ |
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×花弁状色素斑
加齢や紫外線による、背中や肩にできるシミ |
セルフケアで美白できるタイプには化粧品や食べ物のケア、セルフケアでは美白できないシミには美容医療が有効です。
シミタイプ別の改善策まとめ
シミの種類 | 美白化粧品 | 美容医療 |
---|---|---|
老人性色素斑 | 〇 | ◎ |
炎症性色素沈着 | ◎ | × |
肝班 | ◎ | 〇 |
そばかす | × | ◎ |
脂漏性角化症 | × | ◎ |
花弁状色素班 | × | ◎ |
このように、シミを消すためには自分のシミの種類をきちんと見極めて、適切なケアを行う必要があります。
自分のシミタイプがわかったら、それぞれ次の順序で読み進めてくださいね。
▷セルフで薄くできるシミなら…
→このまま次の章へ
▷セルフで薄くできないシミなら…
→3章「シミを消す美容医療について」へ
では次からは、シミにいいクリームの選び方を見ていきましょう。
2.シミを消す方法3選
ここからは、色白になるための3つのケアを詳しくご紹介します!
シミを消す方法①
美白化粧品でのスキンケア
自宅でシミをケアするには、まず「美白有効成分」が配合された美白化粧品を使いましょう。
美白有効成分とは、シミのもとになるメラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ効果が厚生労働省に認められた成分のこと。次のような働きでシミを美白してくれます。
以下に、おすすめの美白有効成分をまとめたのでぜひ参考にしてみてくださいね。
▼ビタミンC誘導体
…メラニン色素の排出促進・還元に◎
▼プラセンタエキス
…メラニン生成を抑える働きと、皮膚の代謝を促して排出を促進。
▼4MSK
…メラニン色素の排出と生成抑制。資生堂開発の独自成分。
また、美白有効成分とは認められていませんが、皮膚科のシミ治療にも使われる成分「ハイドロキノン」もおすすめです。
刺激・肌荒れといった副作用の可能性があるため、初回はパッチテストをするなどして使うのがおすすめ。
森下
保湿ケアも忘れずに
乾燥や紫外線によるダメージは肌のターンオーバーを乱してしまい、シミやくすみにつながることも。
保湿ケアもしっかり行い、多角的なシミ対策対策を意識しましょう!
シミにいい化粧品はこちらで解説
シミを消す方法②
美白に良い栄養素を摂る
シミを消すには、美白効果のある栄養素を摂って、体の内側から美白ケアを行うことも効果的です。
以下に、シミ対策におすすめの栄養素と食材をまとめました。
シミ対策にいい栄養素と食材
栄養素と働き |
食材の例 |
---|---|
▶ビタミンC |
・ブロッコリー ・赤ピーマン ・キウイなど |
▶ビタミンB1・B2 ・皮膚の新陳代謝の促進など |
・豚肉 ・レバー ・うなぎなど |
▶ビタミンE ・抗酸化作用など |
・アーモンド ・アボカド ・ゴマなど |
こうした栄養素で紫外線対策をしながら、メラニン色素の沈着防止や肌の新陳代謝アップを目指しましょう!
森下
足りない栄養は他で補う◎
食べ物から摂取るするのが理想的ですが、規則的なバランスのいい食事が難しければサプリメントでの摂取も◎。
無理のない範囲でバランスよく食べるのが継続のコツです。
この記事でさらに詳しく解説!
シミを消す方法③
生活習慣&UV対策でシミ予防
シミ対策では、食べ物だけでなく生活習慣も重要です。
規則正しい生活でターンオーバー(新陳代謝)を正常に整え、シミ部分のお肌の生まれ変わりを促進していきましょう。
- バランスのいい食事を心がける
- なるべくストレスを溜めない
- しっかり入浴をして体を温める
- 規則正しい睡眠をとる(目安は6~7時間)
上記のような生活を少しずつでも心がけて、体内とお肌の両方をケアしていきましょう!
こまめなUVケアでシミ予防!
また、紫外線対策はシミ対策でも非常に重要。紫外線は、シミだけでなくシワやたるみも引き起こすためです。
次のようなUV対策を心掛け、肌を紫外線から守りましょう。
・日焼け止めを塗る
・長時間の外出時は帽子や日傘を使う
・ストール等で肌を覆う
特に日焼け止めは毎日欠かさずに塗り、汗をかきやすい夏場は2 〜3時間おきに塗り直すことを心がけてみてくださいね!
森下
足りない栄養は他で補う◎
日焼け止めは、使用するシーンに応じた使い分けがお勧め。
▶日常使い(散歩など)
…SPF10~20/PA+~++
▶屋外での軽いレジャー
…SPF20~30/PA+~+++
▶山や海でのレジャー
…SPF30~50+/PA++~++++
上記を参考に、適切な日焼け止めを選びましょう!
日焼け後のケアはこちらで解説
色白になるための方法をスキンケア、食べ物でのケア、UVケアと3種類ご紹介しましたが、いかがでしたか?
美白ケアで大切なのは「こまめにやり続けること」。最初から全部完璧にやろうとせず、できそうなものから少しずつケアを始めてみてくださいね!
3.シミを消す美容医療について
「確実にシミを消したい!」という場合にはレーザー治療でシミを取るという方法もあります。
セルフケアが効かないそばかす・老人性色素班・脂漏性角化症・花弁状色素班といったシミにもレーザー治療が有効ですよ。
ただし、レーザー治療には以下のような注意点もあります。
・治療が終わるまでに3~6ヶ月ほどかかる
…レーザーを当てたシミはかさぶた状になり、「ダウンタイム」という肌の再生期間が必要になる。
・保険適用外である
…先天性のアザなどの場合を除き、美容目的のシミのレーザー治療は基本的に保険は適用されない。
金額は、各クリニックによってさまざま。気になる医療機関を調べながら、自分のライフスタイルや肌質と照らし合わせて検討してみてくださいね。
4.シミを隠せるメイク術を解説
シミを消すケア方法がわかっても「できれば明日からシミを隠したい…」という気持ちになりますよね。
そこで最後に、シミを隠せるメイクのポイントをご紹介します!ぜひ参考にしてみてくださいね。
シミを隠したいときのメイクのコツ
①固形のコンシーラーをシミに直塗りする
②スポンジでコンシーラーの輪郭をなじませる。
③フェイスパウダーをチップでピンポイントにかさねる
ポイントは、コンシーラーの中でもカバー力が高い固形のコンシーラーを使うこと。シミよりも少し広めの範囲に広げて、なじませてくださいね
5.まとめ
シミを消す方法について、スキンケア・インナーケア・美容医療…といった順にご紹介しました。自分のライフスタイルに合った対策方法で、気になるシミを対策&予防してみてくださいね!
▼参考文献:
・宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 編「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年
・「日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト」主婦の友社,2016年
・厚生労働省 紫外線環境保健マニュアル 2015
・日本化粧品技術者会化粧品用語集「サンタン」