シミ・シワやたるみなど、色々な悩みが気になる50代のお肌には、年齢に合わせたケアを行うことが大切です。
そこでここでは、hadato編集部が50代のためのスキンケア方法を詳しく解説!
- 50代の肌の状態と変化
- 50代が行うべきスキンケア方法
- スキンケア以外でできる美肌習慣
…といった順番で詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
年齢に合った簡単ケアで、50代のお肌を楽しみましょう!

小野
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1.50代の肌と変化
50代の肌は、40代と比べて水分・油分のバランスが乱れ、エイジングサインが深刻化しやすいのが特徴です。

▶ハリ成分の老朽化
→肌内部のハリ成分が衰えてほうれい線・たるみが深まる。
▶女性ホルモンの減少
→閉経にともない、潤い・肌弾力が低下する。
▶水分・皮脂の減少
→肌の乾燥が進み、深いシワ・ごわつきに。
この変化により、以下のようなエイジングサインやトラブルが表れます。
- シワ、小じわ
- たるみ、ほうれい線、ハリ不足
- シミ、くすみ
- 毛穴のたるみ、黒ずみ、テカリ
- 乾燥、敏感肌 …など
こうした様々な悩みに直面する50代では、正しいお手入れできちんとしたケアを行うことが大切ですよ。

小野
ここからは、50代の肌をきれいに保つスキンケア方法を解説していきます!
できそうなことから実践してみてくださいね。
2.50代の肌を支えるスキンケアのコツ
50代のスキンケアで大切なコツは、次の3点。
▶コツ① 高保湿+ハリを与える化粧品でケア
▶コツ② 優しいケアでトラブル悪化を防ぐ!
▶コツ③ 毎日の紫外線対策を忘れずに
一つずつ詳しく解説していきます!
50代のスキンケアのコツ①
高保湿+ハリを与える化粧品でケア

自分に合ったエイジングケア化粧品を探しましょう。 選ぶときは、高保湿成分とハリ成分が配合されたものを探してみてくださいね。
おすすめの保湿成分
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン など
シワもたるみも肌荒れも、乾燥が原因でできることが多いです。しっかり潤せる化粧品で、お肌のハリツヤを整えましょう!
おすすめのハリ成分
- プラセンタ
- ビタミンC誘導体
- レチノール
- ナイアシンアミド など
ハリを与える成分が配合されているかも重要!
中でも、ハリ不足・毛穴・たるみ・乾燥など色々なケアに使える「ビタミンC誘導体」はおすすめですよ。

小野
シワ改善クリームもおすすめ
最近は、効果を国に認められた「シワ改善クリーム」も多く販売されています。

肌悩みに合わせてチョイスしてみてくださいね。
50代のスキンケアのコツ②
優しいケアでトラブル悪化を防ぐ!

お肌への刺激はダメージとなって、エイジングサインを招いたり悪化させてしまったりします。
そこで。洗顔やクレンジングでも、基礎化粧品をつけるときも、優しくゆっくり手でなじませることを意識しましょう。
▶クレンジング:
たっぷりの量で、なるべく優しく素早く流す。
▶洗顔:
たっぷりの泡を、肌の上で転がすように洗う。
顔に手が触れないくらいの力加減で。
▶基礎化粧品:
ハンドプレスでゆっくり優しくなじませる。
塗るときに、皮膚が動かないくらいの力加減で。
また、以下のようなケアはお肌の刺激となってしまうためNG。
- ゴシゴシこするように洗う
- 手で強く叩くようにパッティングする
なるべく優しくお肌に触れることが、エイジングケアのなかでとても重要です。

小野
コットンの使い方について
コットンはスキンケアを均一になじませられますが、力加減によっては摩擦を起こして肌が傷つくことも。
お肌へのダメージのリスクを抑えるなら、コットンよりも手を使ったスキンケアがおすすめですよ。
50代のスキンケアのコツ③
毎日の紫外線対策を忘れずに

紫外線による光老化(シミ・シワ等のエイジングサイン)を防ぐために、UVケアを毎日欠かさずに行うことも大切です!
一番効果的なUV対策は、自分に合ったSPF/PAの日焼け止めを毎日使うこと。
- 通勤・通学などの日常生活なら…
SPF10~30/PA++~+++ - 野外レジャーや長時間の外出なら…
SPF30~50+/PA+++~++++
数値が高いと肌にかかる負担も増えるため、なるべく使用シーンに合わせたものを使いましょう!

小野
紫外線は365日降りそそぐ
快晴の時に比べると、曇りの日は約80~60%、雨の場合でも約30%の紫外線が降り注いでいます。
たとえどんな天候でも毎日のUVケアを怠らないよう気を付けましょう!
さらに詳しく知りたい人は
3.今日からできる!美肌習慣3つ
最後に、スキンケア以外で美肌を導く3つの習慣をご紹介します。
どれも今日から実践できることばかりなので、1つからでも挑戦してみてくださいね!
50代の美肌習慣①
表情筋を鍛えてたるみを防ぐ

シワやたるみが現れる原因のひとつに表情筋の衰えがあります。
そこでエイジングケアに効果的な顔エクササイズを2つご紹介。テレビを観ながら・食器を洗いながら実践してみてください。
ペットボトルエクササイズ

①500mLのペットボトルに少し水を入れる
②机の上に置き、歯を使わず唇で持ち上げ10秒キープ
③そっと机の上に戻す
④これを3セット繰り返す
あいうー体操

①口を大きく開けて「あー」と言いつつ10秒キープ
②口角を上げて「いー」と言いつつ10秒キープ
③口をぐっとすぼめて「うー」と言いつつ10秒キープ
④これを5セット繰り返す
エクササイズは継続することが大切です。どちらか片方だけでも、ぜひ試してみてくださいね!
50代の美肌習慣②
「糖化」を防ぐ食べ方を意識

過剰な糖と体内のタンパク質が結びついてシワ・たるみを引き起こす反応を「糖化」と呼びます。
普段の食事から、この糖化を防ぐ食べ方を意識してみましょう!

またドクダミ茶・緑茶・ジャスミン茶などは糖化をケアしてくれます。「食後に1杯のお茶」を習慣にしてみるのもおすすめです!(参考:同志社大学)

小野
栄養バランスも考慮して◎
食べ方以外に、栄養バランスも重要。
特に、鉄分やビタミンB・タンパク質を意識的に摂れるとベストです!
▶鉄分:肉類、ほうれん草、レバー等
▶ビタミンB:牡蠣、かつお、バナナ等
▶タンパク質:!肉類、卵、乳製品等
50代の美肌習慣③
睡眠・運動・入浴で体を整える

睡眠・入浴・適度な運動で、お肌の生まれ変わり周期(ターンオーバー)を正常に整えることも大切なスキンケアです。
▶睡眠は…6~8時間
▶運動は…ウォーキングや軽いランニング
▶入浴は…ぬるめのお湯に5~10分ほど
「毎日、一駅分多めに歩く」などでもOK!
できることから少しずつ始めて、体の中から美肌をキープできるよう実践してみてくださいね。

小野
適度にストレスも発散
体の疲れはもちろん、精神的なストレスもお肌に悪影響。
趣味のことやストレッチ、長めの半身浴などで適度にストレスを発散できるとなお理想的です!
4.まとめ
ここまででご紹介した内容をもう一度見てみましょう。
▶高保湿+ハリを与える化粧品でケア
…セラミドやプラセンタなど
▶優しいケアでトラブル悪化を防ぐ!
…ゴシゴシこすらずにハンドプレス
▶毎日の紫外線対策を忘れずに
…日焼け止めは365日使う
生活習慣のコツ3つ
①表情筋を鍛えてたるみを防ぐ
…ペットボトルやあいう体操(もう一度見る)
②「糖化」を防ぐ食べ方を意識
…炭水化物の前に野菜やおかずを食べる
③睡眠・運動・入浴で体を整える
…ストレスも溜めすぎないように
いきなり全部始めようとすると、なかなか続きにくいと思います。
できることから少しずつやってみて、50代の健やかな肌をめざしましょう!

小野
▼参考文献一覧
・須賀康(2006)「皮膚科医が考えるアンチエイジング -皮膚老化の予防法と対応について-」順天堂医学,52 巻 3 号 p. 429-436
・宮本久喜蔵(2017)「長期皮膚老化調査から得られた皮膚の光老化の特徴および老化防御対策について」日本香粧品学会誌,41 巻 3 号 p. 188-195
・みらい検討委員会(2017)「紫外線によるシミ・シワ(光老化:ひかりろうか)を防ぐために知っておくべきこと―太陽の恵みをたっぷり享受し,紫外線の害に泣かないために―」日本香粧品学会誌, 41巻 3号 p. 244-245
・友利新「最新版 肌美人になるスキンケアの基本」学研パブリッシング,2014年
・鈴木一成 監修「化粧品成分用語事典2012」中央書院,2012年
・宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 編「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年