60代になると、今までよりも顔のたるみ・ごわつき・シミが気になりますよね…。
そこでhadato編集部が、
- 60代におすすめのスキンケアのコツ
- 毎日簡単にできる美肌習慣
を徹底解説!ポイントを抑えたケアで、年齢を感じさせないハリ肌を叶えましょう。
小野
※本記事における「エイジングケア」は年齢に応じたお手入れ、「美白」は日焼けによるシミ・そばかすを防ぐこと、「浸透」とは角質層までをいいます。
1.60代のお肌の特徴は?
更年期を乗り越えた60代は、50代の頃にできはじめた「目に見える肌悩み」がどんどん深まっていくのが特徴です。
目に見える肌悩みの例
深いシワ |
老人性色素斑 |
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|
これは次のような原因が複数重なって引き起こされたと考えられますよ。
▶ハリ成分の老朽化
…肌内部のハリ成分が衰え、ほうれい線・シワ・たるみが悪化。
▶肌ダメージの蓄積
…紫外線や摩擦ダメージで、シミ・ごわつき・乾燥が悪化。
▶ターンオーバーの遅れ
…古い角質が表面に溜まり、くすみ・ごわつきが悪化。
さらに皮脂の量が減ってしまい、赤み・かゆみ・肌荒れが起こりやすい「敏感肌」になる方が増えるのも60代ならではですね…!
小野
いまの60代の方はスキンケアが丁寧な方が多く、お肌もキレイな印象です。
ですが、ひと工夫してもっとハリのある素肌に仕上げましょう!
2.60代が美肌になれるスキンケアのコツ
より健やかなお肌に整える60代のスキンケアのコツをご紹介。
簡単なものばかりなのでぜひ取り入れてみてくださいね!
①ぬるま湯の洗顔で乾燥知らず
②ハリを与える化粧品に注目
③ごわつく肌には「導入美容液+フェイスパック」
60代のスキンケア①:
ぬるま湯の洗顔で乾燥知らず
40℃以上のお湯だとお肌に必要な皮脂・うるおいまで流れて乾燥しやすくなってしまうんです…。
一方、冷水でも汚れが落ちにくくなるため38℃のぬるま湯がベストですよ。
小野
たっぷり泡立てると◎
洗顔料は洗顔ネットを使ってたっぷり泡立てましょう!
手と顔の摩擦が減り、シワ・たるみの悪化を防げます。
▲泡の目安はレモン1個分
他にも皮膚科医の先生に聞いたスキンケア方法は、こちらの記事でご紹介していますよ。
さらに詳しく知りたい人は
60代のスキンケア②:
ハリを与える化粧品に注目
やっぱり気になるのは、次のようなハリ不足による肌悩みですよね。
- 目元のシワ、ほうれい線
- 目の下のたるみ、輪郭のたるみ
そこで化粧品の中でも「ハリを与える美容成分」を配合した基礎化粧品を選ぶことが大切ですよ!
シワ・たるみにおすすめの成分例
シワを改善する成分:
▶レチノール
▶ナイアシンアミド
肌にハリを与える成分:
▶ビタミンC誘導体
▶ペプチド
▶プラセンタエキス
たるみをリフトする成分:
▶カラスムギ穀粒エキス
▶キサンタンガムクロスポリマー
シワはしっかり指で伸ばして塗り込み、たるみは上に引き上げながら塗るのがおすすめ◎!
できるだけ美容成分までチェックして納得のいく化粧品を選びましょう。
▶「シワ改善化粧品」を見てみる
▶「たるみの化粧品」を見てみる
小野
高効果=刺激があることも
エイジングケア効果が高い成分は、皮膚への刺激も強いことがあります。
初めて使う化粧品は二の腕の内側で赤み・かゆみが出ないことを確かめてから顔に使うようにしたいですね!
60代のスキンケア③:
ごわつく肌には「導入美容液+フェイスパック」
年齢の影響でごわごわとしたお肌は、美容成分がお肌の奥まで浸透しにくい状態です。
そこで導入美容液やフェイスパックを活用しましょう!硬くなった肌表面を柔らかくなり、化粧水や美容液が浸透しやすくなりますよ。
▶導入美容液(ブースター)
…いつもの化粧水の前に使う。後に使うアイテムの浸透力を高めてくれる。
▶フェイスパック
…10~15分が目安。シートをとったら乳液やクリームでお肌を整えて。
ちなみに、強い力でのパッティング・ごしごし擦るクレンジングといったNGケアが浸透を妨げている場合もあります。
うっかり自分がやっていないか一度確認しておくとよいかもしれませんね。
さらに詳しく知りたい人は
3.60代の美肌を叶える生活習慣
スキンケアは完璧!という上級者さんは、毎日の生活習慣からも美肌を狙いましょう。
ここでは特に簡単な2つの美肌習慣をご紹介します。
習慣①:すきま時間で表情筋を鍛える
エイジングサインが現れる原因のひとつに表情筋の衰えがあります。
そこで、ほうれい線のような深いシワに効果的なエクササイズをご紹介。隙間時間にやってみてくださいね。
あいうー体操
①口を大きく開けて「あー」と言いながら10秒キープ
②口角を上げて「いー」と言いながら10秒キープ
③口をぐっとすぼめて「うー」と言いながら10秒キープ
④これを5セット繰り返す
表情筋全体が鍛えられ、ほうれい線のほかたるみ・二重あごにも効果が期待できます!
小野
美容医療も視野に入れて
たるみやくっきり深いシワはセルフケアが難しい面も。どうしても改善したい場合は美容医療がおすすめです。
美容皮膚科の治療内容
▶レチノイン酸クリーム
…コラーゲン生成を促す。
▶ボトックス注射(約4ヵ月持続)
…表情のクセを抑え、シワ定着を防ぐ。
▶ヒアルロン酸注射(約半年~1年持続)
…ふっくらさせてシワを解消する。
習慣②:糖化を防ぐ食べ方を意識する
過剰な糖と、体内のタンパク質が結びつく反応を「糖化」と呼びます。
その影響でシワ・たるみ・黄ぐすみなどが起こるため、食べ方を工夫して「糖化」を防ぐことが大切です。
糖化の予防は身体のエイジングケアにも繋がります。小さなことですがコツコツ続けて、全身の美しさに磨きをかけましょう!
小野
4.まとめ
60代の美肌をつくるスキンケアはいかがでしたか?
最後に、ご紹介したケア方法を簡単にまとめて見てみましょう!
コツ①:
ぬるま湯の洗顔で乾燥知らず!
コツ②:
ハリを与える化粧品に注目!
コツ③:
ごわつく肌には「導入美容液+フェイスパック」!
肌悩みの多い60代ですが、スキンケア&優秀な美容成分の化粧品で健やかなお肌を手に入れましょう!
小野
▼参考文献一覧
・遠藤 菜穂子, 西島 貴史, 藤村 努, 森脇 繁, 武馬 吉則(2001)「鼻唇溝の形状解析によるたるみの評価方法」日本化粧品技術者会誌35巻 3号 pp.219-223
・長崎 芙美, 村上 泉子(2016)「見た目年齢判断に影響する要因 ─30代と40代女性の素顔での検討─」日本化粧品技術者会誌50巻 1号 pp.17-24
・森田 明理(2013)「環境因子とシワ(教育セミナー:シワのサイエンス~成因から改善アプローチまで~)」日本香粧品学会誌37巻 1号 pp.6-10
・化粧品成分ガイド第6版(フレグランスジャーナル社)
・美容皮膚科学事典(朝田康夫 監修,中央書院)
・スキンケア美容医学事典(吉木伸子,池田書店)
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