30代になってお肌が変わった…と感じますよね。その変化に合わせて、スキンケアも少しアップデートするのがおすすめ。
そこでhadato編集部が30代のスキンケアのコツをご紹介します。
いまある肌悩みをケアしながら、数年後の美肌も考えたスキンケアを始めましょう!
小野
※本記事内のエイジングケアとは年齢に応じたお手入れのこと、浸透とは角質層までをいいます。
※本記事内の美白とはメラニンの生成を抑えしみ・そばかすを防ぐことを、透明感とはメーキャップ効果により肌が明るく見えることをいいます。
1.30代のお肌の特徴は?
30代は、20代後半の頃よりもぐっと水分量が減りTゾーンとUゾーンの肌状態に大きく差が出る時期です。
- Tゾーン=皮脂が多く、べたつく
- Uゾーン=水分が減り、カサつく
さらに皮膚の薄い目元・口元には小じわも発生しはじめます…。
その結果、顔のあらゆる部位でオイリー・乾燥どちらの肌トラブルも起こりやすくなってしまんですね。
30代に多い肌悩み
オイリーが原因で…
・Tゾーンがテカる
・鼻の毛穴が目立つ
乾燥が原因で…
・頬、輪郭がカサつく
・目元口元に小じわ発生
・頬の毛穴が開く
・シミができて透明感がない
※30代女性104名のアンケート結果を参考
また30代後半に差しかかると、
- 肌のハリの老朽化
- 女性ホルモン量の減少
- 今までの紫外線ダメージ
…といった原因により、ハリ不足・たるみなどエイジングの肌悩みも増加します。
小野
いまある肌悩みを対策しながら、数年後の美しいお肌を育む30代のスキンケアは要チェックですよ!
2.30代の美肌をつくる3つのスキンケア
ここからは30代におすすめしたいスキンケアのコツをご紹介します。
どれもいつものスキンケアにひと工夫するだけ。簡単なのでぜひ取り入れてみてくださいね!
30代のスキンケア①:
洗顔は38℃のお湯&たっぷり泡
きちんと保湿しているのにカサつく…そんな30代の乾燥は「洗顔」で対策しましょう。具体的なポイントはこちら。
- お湯の温度は38℃
…40℃より熱いと必要な皮脂まで奪う - たっぷり泡立てる
…手で擦らないよう優しく
これらを念頭に、お肌のうるおいを守る洗顔方法を実践してみてくださいね!
おすすめの洗顔方法
洗顔後にタオルで拭くときもゴシゴシこするのはNG!優しくポンポンと水気を取りましょう。
ちなみに泡立ての目安はレモン1個分ほど。
100円ショップなどで買える泡立てネットを使うと簡単にですよ!
小野
週1回の角質ケアも◎
ごわごわして透明感がない…と感じたら週1回ほど「酵素洗顔・ピーリング石鹸」に替えると◎。
古い角質をオフし、くすみケアや化粧ノリのアップが期待できます。ただ乾燥しやすいためやりすぎはNG。
30代のスキンケア②:
30代こそシミ・美白ケアをプラス
乾燥対策と同じくらい30代から力を入れたいのが美白ケアです。
30代前半では、10代20代の紫外線・摩擦ダメージがシミ・そばかすとして表面化。
30代後半では、女性ホルモンの減少から肝斑(広範囲のシミ)ができるように…。
ぜひいつものケアに、美白成分配合の化粧品をプラスしてみてくださいね!
美白有効成分の例
シミの産生抑制
・トラネキサム酸
・アルブチン
・カモミラET など
シミの排出を促す
・プラセンタエキス
・4MSK など
シミの産生抑制+白色化
・ビタミンC誘導体 など
もし成分名で選ぶのが難しければ、
- パッケージに「美白」
- 商品名に「薬用(医薬部外品)」
…と書いてあるものを選ぶのがおすすめですよ。
▲「美白」表記は美白有効成分が配合されたアイテムにのみ許可されています。わかりやすい目印になりますよ。
一方で「ホワイト」など美白できそうな商品名でも、美白・薬用・医薬部外品がなければ美白成分は入っていません。注意しましょう。
小野
ビタミンC誘導体がおすすめ!
中でもビタミンC誘導体は、今あるシミ&シミ予防ができるおすすめ美白成分です。
また肌の引き締め・保湿効果もあり、毛穴やハリ不足を始め30代の肌悩みの多くに働きかけてくれますよ!
おすすめの美白アイテムは、こちらの別記事でご紹介していますよ。
おすすめ美白アイテムを見る:
30代のスキンケア③:
ケチらず適量&優しくハンドプレス
奮発して高い化粧品を購入しても、次のようなNGスキンケアでは十分な効果が得られないことも。
× 1回の量が少ない(適量じゃない)
× 肌をパチパチ叩く
エイジングケアを考え始める時期だからこそ、理想の保湿方法を確認しておきましょう。
保湿アイテムの使い方
適量はメーカーごとに異なりますが、化粧水は500円玉大・乳液は100円玉大が目安ですよ。
▲左が化粧水、右が乳液の適量
また、忙しい朝はアイテムを次々重ねがち。お肌になじんでから次を使うだけでスキンケア効果は変わります。
小野
インナードライも保湿でケア
混合肌さんの中でも、洗顔後に鼻・額がカサつくようなら潤い不足で皮脂が出る「インナードライ」かも。
余分な皮脂をオフしてから化粧水+乳液でしっかりと保湿してあげましょう。
3.30代の美肌をつくる生活習慣Q&A
何気ない生活の中にも美肌になれるチャンスが潜んでいます。
そこで、スキンケア効果を後押しする生活習慣のヒントをQ&A形式でご紹介していきます!
Q1:紫外線でシワができるって本当?
➡A:本当です。紫外線は365日対策して!
紫外線を浴びることで、エイジングサイン(シワ・たるみなど)が悪化する現象を「光老化」と呼びます。
夏場はもちろん冬場やくもりの日でも紫外線は降り注ぐため、365日対策したいですね!
小野
室内でも油断しないで
紫外線の中にはガラスを通過する種類も!
室内だからと油断せず、UVカット効果のある窓フィルム・レースカーテンを使った対策がおすすめですよ。
さらに詳しく知りたい人は
Q2:日常生活の中で気をつけることは?
➡A:睡眠・ストレス・ホルモンバランスに気をつけましょう。
肌とは関係なさそうなものばかりですが、長い目で見るとエイジングケアに大きく影響しますよ。
▶質のよい睡眠をとる
・睡眠時間は6~8時間
・寝る1時間前にはスマホやPCを控える
▶ストレス軽減を心がける
・入浴時、ゆっくり約10分お湯につかる
・映画やドラマでたくさん笑う、泣く
▶ホルモンバランスを整える
・1駅歩くなど、15分ほど運動する
・生理前は特にリラックスを心掛ける
できそうなものから始めて、コツコツ美肌の基礎をつくりあげましょう。
小野
毎日「笑顔」でアンチエイジング
お肌のハリを保つなら笑顔をはじめ表情豊かに過ごすのが簡単で効果的!
皮膚の下にある表情筋が鍛えられ、ほうれい線やたるみの予防に繋がりますよ。
Q3:キレイな肌になる食事のコツは?
➡A:「糖化」を予防する食べ方をとりいれて!
過剰な糖と、体内のタンパク質が結びつく反応を「糖化」と呼びます。
その影響でシワ・たるみ・黄ぐすみが起こるため、食べ方を工夫して「糖化」を防ぐことが大切ですよ。
またドクダミ茶・緑茶・ジャスミン茶には糖化をケアする効果が。「食後に1杯」を習慣にしたいですね!(参考:同志社大学)
小野
肌荒れは栄養不足のサイン
肌荒れが続くな…と感じたら栄養不足かも。次の不足しやすい栄養素を意識して摂るのがおすすめですよ。
▶タンパク質
…肉魚、卵、大豆など
▶鉄分
…シジミ、ほうれん草など
▶ビタミンB
…豚肉、にんにくなど
4.まとめ
30代の美肌をつくるスキンケアはいかがでしたか?
最後に、ご紹介したケア方法を簡単にまとめて見てみましょう。
コツ①:
洗顔は38℃のお湯&たっぷり泡で!
コツ②:
30代こそシミ・美白ケアをプラス!
コツ③:
ケチらず適量&優しくハンドプレス!
べたつきと乾燥で肌悩みが出やすい30代ですが、各スキンケアのポイントを抑えてなめらかな素肌に整えましょう!
▼参考文献一覧
・佐用 哲也(2008)「しわのメカニズム(セミナー,<特集>化粧の世界 薬学からのアプローチ)」ファルマシア,44巻 5号 p. 421-425
・みらい検討委員会(2017)「紫外線によるシミ・シワ(光老化:ひかりろうか)を防ぐために知っておくべきこと―太陽の恵みをたっぷり享受し,紫外線の害に泣かないために―」日本香粧品学会誌, 41巻 3号 p. 244-245
・松岡 桓準, 米田 久美子, 勝山 雄志, 平 徳久, 吉岡 正人(2015)「アルキルグリセリルアスコルビン酸誘導体の分子構造とメラニン生成抑制効果との関係」日本化粧品技術者会誌 2015 年 49巻 1号 p. 32-35
・須貝 哲郎(1992)「アルブチンの肝斑に対する臨床効果」皮膚34巻 4号 p. 522-529
・鈴木一成 監修「化粧品成分用語事典2012」中央書院,2012年
・宇山侊男、岡部美代治、久光一誠 編「化粧品成分ガイド第6版」フレグランスジャーナル社,2015年
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